@備蓄するもの(優先度4)
★震源での変位
東日本大震災の震央では最大60mの変位がありました。陸地ではこれほどの変位はないはずですが、震源と陸地が重なる南海トラフ地震などでは、それなりに大きな変位を想定し、地震に強い建物とする必要があります(図:国土地理院 )。
▲立地、敷地、地盤などに問題ないことを確認する
津波や崖崩れの恐れがない立地か?液状化は起きないか?等を良く確認しましょう。なお安い物件には必ずその理由があるので要注意です。「不動産に掘り出し物無し」と言う業界の誰もが知っている格言があります。
▲建物はプレファブ住宅とする
耐震性を優先して考えるならプレファブ住宅がベストです。何と言ってもプレファブ住宅は実物大試験などによって研究され尽くしていますし、施工品質も保証されています。被災しても即応能力は全く違います。中堅以上の会社が良いでしょう(写:パナソニック)。
▲三階建ては鉄骨造を考える
鉄骨系は階と階のジョイントが弱点にならなりません(図:三菱地所ホーム)。
▲ツーバイフォーも強い
ツーバイフォーも地震に強い工法です。ツーバイフォー自体は一般の工務店でも施工可能ですが、ハウスメーカーの建物の方が研究されている分、強度も優れています(写:一条工務店)。
▲総二階建とする
一二階で耐力壁のラインを揃えるのが理想です。
(写:アイフルホーム)。
▲整形の建物とする。
長方形や真四角の建物が地震に強い形です(写: )。
▲間口の狭い建物は避ける
左右方向の耐力も確保できる間口の建物としましょう。写真のような構造は、大きな地震動には耐えられないでしょう
(写: )。
▲天井川周辺では敷地地盤を高くする
僅かでも地盤を高くすれ堤防決壊時に有利になります(図: )。
▲屋根上に出られる構造も考える
屋根近くまで浸水する可能性がある敷地なら、屋根上に脱出出来るようにする方が安心です
(写:匠建枚方)。
▲耐震性が低い建物は耐震補強する
抜本的な補強は難しいですが、補強してあればいきなり倒壊することは防げます
(図:)。
▲瓦はスレート(カラーベスト等)にする
地震で瓦が落ちると直ぐには補修できません。見栄えは悪くてもカラーベスト等が無難でしょう。
なお、現状が瓦の場合も地震に襲われる前に葺き替えるべきです。また金属屋根に改修する場合は、既存の瓦は撤去した方が無難です。(図:)。
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